【ブログ】日弁連主催シンポジウム
- 2019.01.29
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先週土曜日、 日本弁護士連合会が主催する、「医療の現場からみた『性犯罪・性暴力被害者のための ワンストップ支援センターの現状と課題』というシンポジウムでパネリストを務めました。
「性犯罪被害者のためのワンストップ支援センターの設置促進」は、 最初の犯罪被害者等基本計画(平成17年)にはありませんでしたが、第2次基本計画(平成23年)で謳われ、しかし、この時点での国の責務は、内閣府が手引きを作成する、警察庁は実施したモデル事業を検証し報告する、厚生労働省は協力可能な病院の情報を収集し民間へ提供する、といった程度のもので、性犯罪被害者のためのワンストップセンターは誰が作るの!?(国的には、地方公共団体、民間団体、なんでしょうね)状態で、全国にそのようなセンターは、大阪のSACHICO一か所だけでした。
それが現在、各都道府県に1つはセンターが存在するようにはなりましたが、中核的役割を果たす病院の中にセンターが存在する「病院拠点型」はまだ少ないので推進しよう、といった趣旨のシンポジウムでした。
国は、平成31年には3億くらいの予算を付けましたが、 3億じゃあ、47都道府県1つあたり630万円程度で、とても365日24時間オープンのセンターなんて運営できません。シンポの趣旨は結局、国、金出せ、だったような。。。
全国に1か所ずつはできたからほっと一息、ではなく、まだ全然足りていない現実を認識し、促進していくためには、センターが病院の中にない形態でも(アンケート雄でも連携がうまくいっていて問題ない、といった回答もありましたし)、色んな形態があっていいと私は思っています。 望月